「取引」と「援助」の違いについて考えてみました。
「取引」って、いわゆる交換することです。例えば、物とお金、お金とサービスなど。
自分が何かを与える代わりに、相手から何かをもらうのが「取引」です。そして、その約束が「契約」ですね。ですから取引をする時には契約を交わすことになります。
一方で、援助とは、困っている人を助けることをいいます。それは一方的に与える行為です。
この取引と援助、「自分が相手に何かを与える」という事は同じでも、与える側の動機が全く違いますよね。
「えんじょるの」は、その名の通り「援助」をベースにした仕組みです。だから助ける人と助けてもらう人の間に契約はありません。
昔からある近所の助け合い…例えば足の悪い高齢者の代わりに、近所の人が買い物をしてきてあげる。そして、そのお礼に感謝の気持ちとして高齢者は500円を差し上げる。これって援助関係ですよね。
しかしこれが取引関係になると、「買い物をしてくること」、そして「500円を支払うこと」、それぞれが「義務」になってしまいます。
なんだかとても味気なくないですか?
結果は同じでも、ちっともハッピーになりませんね。
つまり、「援助関係」は、相手に見返りを求めてしまった途端に「取引関係」に変わってしまうと言う事かも知れません。
「えんじょるのが、この先も決して取引関係にならないように・・・」
契約だらけのこの世の中ですが、これからも「えんじょるの」は、そんな繋がりを提案して行きたいと思います。