先日仕事の休みの日に、いつも頼りにしている包括支援センターのKさんに、近くの商店街の振興会理事のHさんに会いに連れて行ってもらいました。
なんとこの商店街、画期的な取り組みが評価されて、全国から注目を集めている有名な商店街で、内閣総理大臣賞や、中小企業庁や経産省から数々の賞を貰っているのです。
そんな有名な商店街の振興会理事のHさん。そこでHさんから貴重な話をして頂きました。
実はこの商店街のお惣菜屋さんも、数年前に電話注文による買い物サービスを行ったとの事。お惣菜の注文と一緒に、商店街で買い物して届けるというサービスでした。しかし実際は大失敗をしたそうです。どういう風に失敗したかと言うと、
注文を受けたお惣菜屋さんの従業員が、買い物をして高齢者の家に商品を届けると、高齢者は既にお茶を用意していて、
(高齢者)「せっかく用意したんだから飲んで行ってくれなきゃ困る」
なんて言われて、
(従業員)「じゃあ一杯だけ」
と言ってお呼ばれすると、次々とお漬物や煮物などが出てきて、お茶飲み話も終わらずに、従業員はいつまでも帰れなくなってしまうそうです。そして、そんな注文が1日に何件も続くと仕事にならなくなってしまったとの事・・・😅😅😅
嘘の様な本当の話・・・
しかもHさん曰く、
「高齢者は買い物に困って注文するのではない。話相手が欲しいから注文するんです。本当は買い物には何にも困ってないんです。」との事。
これまた、ちゃぶ台返しをする様な、大胆なご意見!
でも、長年高齢者に関わってる私には分かる気がしました。
高齢者は、パーティ用のピザも、お弁当のおかずも買う必要はありません。好きな漬物とご飯があればそれで良いのです。だから商店街に電話してお惣菜を注文はするものの、本当はお惣菜が欲しかったのではなく、それよりも「お惣菜屋さんの優しいお兄ちゃんが届けてくれる」事の方が【魅力的な商品】だったのでしょうね。
「高齢者は買い物に困っていない!」
ある意味真実かも知れません。Hさんが言った言葉が、あれからいつも心に引っかかっています。何だか複雑な気持ちになった日でした。
それにしても、お惣菜屋さんのお兄さん、なんて良い人なんだろう(^^)