今日のニュースで「インフルエンザワクチン65歳以上優先」の記事(https://news.yahoo.co.jp/pickup/6370892)に対する、ヤフーコメントがすごい事になっていました。そのほとんどは、若い現役世代からの投稿で、
高齢者より子供や若者を優先すべきだ!
という内容。まるで世の中への不満の矛先が高齢者に向いているようです。
今後、暴走して「老い先短い高齢者なんてどうでもいい」という風潮にならないと良いのですが。
私はケアマネジャーとして働いていますが、それでも本音では「高齢者は長年生きてきたのだから、それだけで十分幸せでしょう。」と思っています。
なぜなら私の身の回りには若くして亡くなった方が大勢いて、どうしてもその方々と比べてしまうからです。だから私は例え要介護状態の高齢者であっても、「人生を味わい尽くせた幸せな人たち」という風に感じています。
その時代その時代で苦しみの種類は違います。現代を生きる若者と戦後苦労をしてきた高齢者、どちらが苦しいかなど比較はできません。ただ、どちらも苦しい事は確かだと思います。必要なのは、双方の世代がお互いを思いやること。
「高齢者の暮らしを守る為に若者が犠牲になる社会」
であってはいけないし、
「高齢者が見捨てられる社会」
でもいけません。
ただ個人的には、高齢者の皆さんは長い人生を生きてきたというその事だけで既に充分な見返りを得てきたと思っていますので、これからは次の世代の幸せを第一に考えてあげて欲しいと私は切に願っているのであります。
年間2万人が自殺する国。
子供でさえ「生き辛い」という国。
少しでも生きやすい社会にする為に一人ひとりが行動していきましょう。
・・・最後に私の好きな詩をご紹介。
【あなたの手に】
あなたの手に この重い地球を渡すとき
空は散らしているだろうか 鳥を
花は宿らせているだろうか 露を
人は微笑んでいるだろうか 人と 今よりも
あなたの手に この重い地球を渡すとき
波は揺らせているだろうか 海を
山は見上げているだろうか 星を
人は抱きしめているだろうか 夢を 今よりも