懐かしい人を思い出しました。
今でも私が尊敬する人。
もう25年近く前。私が自衛隊を辞めて、極貧生活の中アルバイトをしながら東京田町にあったタップダンススクールでひたすらレッスンに励んでいた時の事。
そのスクールのカリキュラムに「パントマイム」のレッスンがあり、そこの先生は現役のピエロ(ピエロ=クラウンと言います)をしている方でした。
その先生の名前は、白井博之さん。当時30歳位。白井先生は、週に一度のパントマイムのレッスンになると地味な格好でスタジオにやって来て、白いTシャツとジャージ姿で教えてくれるのです。小柄で物静かな方で、頭も7:3分け。どう見てもサラリーマン風!実際に有名私立大学の哲学科を卒業したそうで、新聞の論説委員の方が似合っている様な方でした。
(当時とあまり変わらない白井先生)
「ホントにこの人、ピエロ?鼻を赤く塗って大騒ぎするの?」
そんなギャップを感じながら、レッスンを受けた事を覚えています。
でも、このレッスンが実に面白い!
何しろ、白井先生の動作一つ一つの表現力がすごいんです。
パントマイムって、何もないところに壁や扉が現れたりするだけじゃなくて、風船にぶら下がって空を飛んだり、太陽のぬくもりを感じながら草原を歩いたり、そんなことまで体の動きだけで表現できるんですよ。
白井先生のお手本を目の当たりにして、「あっ、ホントに空飛んでる!」
って感激したことを覚えています。
「エンターテイメントって言うのは、人をもてなして楽しませる事」
そんな白井先生の静かに語る言葉に、プロフェッショナルの姿を学びました。
(クラウン姿の白井先生)
あと驚いたのは、この方パントマイムだけでなく、タップダンスもジャグリングも出来ちゃう!
ある時は足でタップしながら、手はボール3つでジャグリングするなんていう芸当も目の前で見せてもらいました。
「プロは普段は格好つけないで、本番の結果で勝負するんだなぁ。白井先生、チョー格好いいなぁ」
そんな風に感動したことを覚えています。ほんの一年位の関わりでしたが、私の人生に大きな影響を与えてくれた方です。
恐らく、今の私がイベントのたびに下手な芸を披露してしまうエンターテイナー魂も、白井先生から教わったのかも知れません(笑)
白井先生は、現在もクラウンを養成する会社をされています。
こちらです↓↓↓
いつか再びお会いできるといいなぁ。
折角なので、最後に私の下手なりのエンターテイメント「カバタップ」の映像が残っていましたので、宜しければご覧下さい♪
(加畑のタップだから、カバタップ(笑))