ジョンレノン Imagine より
「人々の助けあいだけで買い物弱者問題を解決したい!」
私は今まで、あちこちのプレゼンテーションで大勢の人にこう言ってきました。
でも帰ってきた反応はと言うと…
そんな夢物語、今どき小学生でも言わないよ。
老人をだます奴らが多いのに、知らない人を信用なんてできる訳ない。
皆自分の生活が精一杯で、人助けする人なんていないよ。お金だよお金!
なにか事件が起きたら、あなた責任とれるの?
私はこんな仕組み、お年寄りには勧めない。騙されるに決まってるから。
ナントも厳しいお言葉……でもそのお気持ちよく分かります。
人は心の中に善意を持っています。あなたも目の前で困っている人を見たら、「助けてあげたい」と多少なりとも思いませんか?でもそれらの善意はなかなか行動に繋がらない。大勢の人が心の中で思っても、実際に手を貸す人はグッと少なくなる。
私はここが凄く「もったいない!」と感じます。ここでサッと行動に移せる人を増やす事ができれば、世の中少しは変わるんじゃないかと。
そこで私は3年前、「善意を行動に移す人を増やす実験」をしようと考えたのです。ある仮説を立てて。
その仮説とは、
「人々が善意を行動に移さないのは、行動に移しづらい社会環境があるからである。だから、手軽に行動に移せる環境(仕組み)さえあれば、そこにはたくさんの「行動」が生まれるはず。そしてその「行動」は社会を動かし、多くの社会問題を解決して、やがて今よりも暮らしやすい社会を作りだすに違いない!」
と言う仮説です。
そう、つまり「えんじょるの」はそれを証明する為の大きな社会実験でもあるのです。
「えんじょるの」は私が知恵を絞って考えた「善意を手軽に行動に移せる仕組み」です。だから私にとって「えんじょるの」を世の中に広げて買い物弱者問題を解決することは、この仮説を証明する事になるのです。
世の中には「老人をだます人」がいるのは確かです。でも「助けたいと思っている人」の方が圧倒的に多いと私は思っています。私はその存在をこの目で確かめたいのです。
人々が気軽に善意を発揮できる社会を作りたい。
人の優しさで救われる人たちを一人でも増やしたい。
そして私自身がこの世は良い所だと感じたい。
だから私は、絶対に「えんじょるの」を夢物語にはしない!