時代の流れに乗ってきた?

先日、ウエブセミナーに参加しました。テーマは「新カゾクの時代~ファミレス社会でお一人様高齢者をどう支えるか」

このファミレス社会のファミレスという言葉ですが、これはファミリー・レスという言葉の略語で、一人暮らしの人を指しています。つまり今回のセミナーは、これからどんどん増えていく一人暮らしの高齢者をどうやって支えていくのかというテーマでした。

これ、ケアマネジャーやっていると本当に切実に感じる問題です。

何を隠そう私も今月すでに2回も一人暮らし高齢者の救急搬送&入院のお世話をしました。ケアマネジャーがそんなことまでするの?!と思われるかも知れませんが、仕方ないんです。やらなければ、他にやってくれる人はどこにもいないのですから。

救急搬送したら病院でDr.の話を聞いて、必要な入院道具を家まで取りに行って届け、家の戸締りと火の元を確認し、しまいには入院手続きまでする。遠くの家族より近くのケアマネとはよく言ったもので、いざというときにはケアマネジャーって何でも屋さんになっちゃうのです。もちろんただ働きです!(笑)

fもうすぐ日本は一人暮らし高齢者だらけの社会になります。現に、2022年時点で、全高齢者世帯(高齢者が1人でもいる世帯)の60%以上が単身もしくは高齢者夫婦だけの世帯なのです。だから私はこのセミナーとても興味があったのです。

「いったいこの日本は誰が高齢者を支えるんだろう? 」

っていつも疑問に感じていたので。

そしたら、このセミナーのパネラーが、ずばりこの疑問に答えていました!

その答えを言った人は、樋口恵子さんという女性で、25年前に日本に介護保険の仕組みを作った人。現在ナント90才。90才でZOOMを使いこなすところも痺れましたが、一番痺れたのはその答えの内容。樋口さんはこう仰ったたのです、

樋口恵子さん

「今国は少子化対策と言ってあれこれやってるけど、家族を増やすなんてそう簡単にできる事じゃない。それよりも、頼れる人がいなくなるのであれば、頼れる人を作るしかない。それは地域の助け合い。つまりそれは疑似家族のような集団です。この地域の助け合いを広げて大介護時代のファミレス社会を乗り切る方法を、国は一億円の懸賞金をかけてでも作らなくてはならない。何とかして地域の助け合いで、家族の機能の一部を果たせる有効な手段ををこれからの若い人たちが作るのです。」

・・・こ、これって、

まさに・・・、

そうなんです、

「えんじょるのが目指してることじゃないかー!」

しかも、ナント樋口さんは、その仕組みを作った人には、国は懸賞金として1億円あげるべきだと言ってるじゃないですか!

「はいっ!はいっ!すでに僕が作りました~!」

そんな感じで私は、ZOOMの画面の前で心の中で必死に叫んでいたのでした。そして、すっかり興奮してしまった私は、もちろんその後のセミナーの内容は一切耳に入らなかったのは言うまでもありません。

もしかして、時代が「えんじょるの」をに近づいてきたのか???

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