サザエさん一家6人の12年後の年齢構成
15才以下 1人 14.3%(タラオ)
15才〜65才 4人 57.1%(サザエ、マスオ、カツオ、ワカメ)
65才以上 2人 28.6%(波平、フネ)
「ナント、この年齢別の人口比率は、正に現代の超高齢化日本の縮図!という事は、サザエさんの中に、超高齢化社会を乗り切るヒントが見つかるかも!」
と言う訳で、今回は「サザエさん一家」を分析して考えてみたいと思います。
それにしても、このサザエさん一家、何だか日本の超高齢化社会とは随分イメージがかけ離れてる様な気がしませんか?なんかこう、楽しそうというか、悲壮感が無いというか…
そこで私はその理由を考えてみたのですが、恐らく「みんな一つ屋根の下で暮らしてるから」なのではないかと思いました。
それでは、ここでちょっと想像力を膨らませてください。
仮にこの12年間の間に、サザエさんとマスオさんとタラちゃんが念願のマイホーム(郊外の一戸建て)に住むようになり、そしてカツオとワカメも大学の学生寮に入ってしまったとしたらどうでしょう?家にいるのは波平さんとフネさんだけ。そしてある日、波平さんが脳梗塞を起こし半身麻痺で要介護状態になってしまったとします。介護するのはフネさんが1人。遠くに住むサザエさんは時々来て、買い物や掃除を手伝う程度。そしてとうとうある日フネさんに悪性腫瘍が見つかり手術する事に。1人で暮らせない波平さんは、とりあえずフネさんが退院するまで施設で暮らす事になりました。誰もいなくなって空き家になってしまったサザエさんの実家…
どうですか?この悲壮感あふれるサザエさん一家。これぞ現実の日本って感じですよね。実際、私もケアマネしていると、こんな状況ばかりなのです。
ちょっと話は変わりますが、「福井県」ってご存知ですよね。ナント福井県はここ25年間もの間、「幸福度日本一の県」として全国の都道府県の中で独走状態なのです。何故だか分かりますか?専門家によると「3世代同居率(同居している割合)と近居率(近くに住んでいる割合)」の高さがその理由。つまりこのことは、家族同士が一緒または近くで暮らすことで、人の幸福量は増えると言う事を示しているそうです。
確かに同居や近居するメリットってとても大きいですよね。特に家族に介護が必要になった時や子育てをするときなど。とにかく手助けが欲しい時に「手伝ってくれる人が近くにいる」と言うのは大きな助けになるでしょう。同居は色々と大変なこともありますが、得られる事も大きいと言う事ですね。
でも、「そんな事言われても、今更同居なんてできないよ。仕事辞めて田舎に帰るなんて無理だし、子供も転校させるなんてできない。逆に親をこちらに連れてきても住む場所がない。」なんて人も大勢いますよね。
そこで私は考えました。どうしたら、家族の同居率、近居率を高めることができるかと。
そしてひらめいたのです!
「近くに家族がいないのなら、近くに住んでいる人を家族にしてしまえばいい!」
「えぇ~っ!無茶言うなよ~」
って思いましたよね(笑)
でもここで言う家族とは、本当の家族ではありません。困った時に助け合う、いわば「模擬家族」
これはどういうイメージかというと、例えばある地域に「模擬家族グループ」なる団体があって、趣旨に賛同する地域の老若男女がそこに登録しています。そこでは、誰かが手助けをしてもらいたい時には、そのグループの皆にSOSを発信し、手助けできる人がそれに応えるようになっています。その団体はいくつかのルールがあって、基本的にはそのルールを守れる人たちだけのクローズドな組織になり(家族ですから)、途中でルールを守らない人がでた時はその方は団体からご退場いただく(勘当される!?)ようになっています。そして、この団体の運営は社会福祉協議会のような信用力のある公的な機関が行い、そして登録する人も個人情報を登録することで、地域の誰もが(まるで困りごとを家族に頼むように)安心して利用できるようになっているのです。
手助けのメニューは「子供の見守り」、「外出付添い」、「買い物」、「ゴミ出し」など、ある程度絞っておき誰でもイメージできるようにしておくことで、なるべく地域の大勢の人々に参加して頂くようにします。
そしてなんと極めつけは、そのマッチングを「えんじょるの」で行うのです。そうすれば、運営団体も負担なくとっても手軽に安く運営出来ちゃうので、たくさんの「模擬家族グループ」を地域ごとに同時に運用する事も可能だし、何より操作が簡単なので高齢者でも使えて便利だと言う事です。
いかがでしょうか?この「地域模擬家族化計画」
いわゆるこれが、私が前々から考えている「えんじょるの構想」なのです。
只今、賛同者募集中~!
ついでにシステム改修に出資してくれる方も募集中ですよ~(かなり本気!)