皆さんこんにちは。
さて前回は、超高齢化社会の日本に必要なのは、「助け合いの復活」であると言いましたが、それじゃあ皆さんは「助け合いがある世の中」って、具体的にどんなシーンをイメージしますか?
高齢者の荷物を代わりに持ってあげているシーン。
高齢者に電車の席を譲っているシーン。
街中で車椅子を押しているシーン
うん、うん、ありますね〜
他には?
ゴミ袋を高齢者の家から集積所まで運んでいるシーン
買い物してきた食材を高齢者に届けているシーン
高齢者の家の中を掃除機かけているシーン
高齢者の洗濯物を干しているシーン
高齢者を車で病院に送迎しているシーン
おっ、なんだか助け合いが高齢者の生活の中に深く入り込んで来ましたねー。
充分ありかも。
他には?
高齢者をお風呂に入れているシーン
寝たきり高齢者のオムツを替えているシーン
これは、かなり生活のディープなところまで入って来ました。ここまで来ると、ご近所の助け合いではできないかも。この部分はプロの介護士に頼んだ方が良さそうですねー。
はい、いかがでしょうか。
ざっとイメージした「助け合いのある世の中」、皆さんもだいたい同じ様なイメージを持ちましたか?
実はこれらが、最近よく耳にする「地域包括ケアシステム」というものが目指している社会のイメージと同じなのです。
「地域包括ケアシステム」が目指す助け合いのメニューには、掃除・洗濯・買い物・ゴミ出しなどの生活支援が全て含まれています。
つまりちょっとしたお手伝いレベルではなく、生活全般に深く入り込んだ支援を助け合いでまかなおうとしているのです。
これって要は、「もう国は個々の生活支援までは面倒みません。地域の助け合いで解決して下さい。」と言っているのですよ。現実に、介護保険から家事サービスが切られる日も近いと言われていますし…
驚きですよね。
そしてナント、この仕組みを作るタイムリミットが、2025年の団塊の世代が後期高齢者になる5年後!
・・・正直言って、日本中のどこの自治体も全然追いついていません。私もこの業界に長くいますが、助け合いで生活をサポートする仕組みを整備できている自治体なんて、未だ見たことも聞いたこともありません。
さぁピンチ!
このままでは、将来惨めな暮らしを送る高齢者が続出してしまうこと間違いなし…⁉︎
一体どうしたらいいのでしょうか?…続く