明日は「ヤングケアラーについて知ろう!」イベント本番です。
多くの方々に支えられてここまで来ました。只今、明日の受付で使用するための申し込み者名簿を印刷しました。スタッフも含めて、明日は90名が会場に集まる予定です。
当初目標としていた150名には遠く及びませんでしたが、それでもこれだけの方々に関心を持って頂き、会場に来ていただけることを本当に嬉しく思います。
このイベントは、私にとってとても重要な意味があります。それは、こうして地域のヤングケアラーを支援する活動を行う事で、30年以上前の私と母との辛い出来事に、ようやく意味を持たせることができるからです。
「やっとあの出来事が、人の役に立つ時が来た・・・」
思えば、この活動はあの日以来私がずっとやりたかった事でした。
あの日とは、暗い蛍光灯の下で、私が母を突き飛ばした日。床に這いつくばって涙を流しながら、私を見上げていた母。あの時の哀しい目。
あの日以来、ずっと私は自分の事をひどい人間だと思って生きてきました。
不幸にもアルツハイマー病という病気にかかってしまったがために、毎日自分自身が壊れていく恐怖におびえながら、周りの人たちからは怒鳴られ、最愛の息子からは暴力を振るわれる。そんな不幸を、母は一人で耐えていたました。そして私は、そんな不憫な母を更に不幸のどん底に突き落としたひどい人間でした。
お母さん、今私は49才になりました。ちょうどあなたが病気で苦しんでいた年です。そんな年に、このようなイベントができるなんて何だかとても不思議です。
これであなたにしたことが許されるわけではないけれど、少なくとも私があなたから受けた恩を、今苦しんでいる誰かに贈れるように頑張ります。
どうか空から見ていてください。