今回三菱財団に申請したえんじょるののシステム改修。一番の目玉は、買い物付添に加えて、他にも8つのサービスを追加する事。いやぁ、買い物代行だけでも散々苦労してきたのに、いきなり8つって凄いことです。本当にそんなことが可能なのか⁉と思われるかもしれませんが、私の頭の中には既にそのシステムが出来上がっている訳でして、でも今まで他の人に詳しく説明する機会もありませんでした。
そこで今回から新たに加わる8つのサービスについて詳しく説明をしていきたいと思います。
今日は一つ目の「お出かけ付き添いえんじょるの」
さて、このサービスは一体どんなものか説明しますね。
高齢者が困っていることと言えば、買い物、病院の受診、銀行にお金をおろしに行く、役場の手続きに行くことなど。車を持っていない高齢者は、体力がないとバスにも乗れず、お金もないとタクシーも使えません。それに、もっと困るのは、外出先での諸々の手続きです。例えば買い物では、レジでお財布から現金で払うのに時間がかかったり、重い荷物を持って歩くのが大変だったりします。また大きな病院の受診では、受付機の操作や会計の仕組みがよくわからなかったり、先生の話がよく理解できなかったり、また薬局で薬を受け取るのも厄介ですよね。また銀行に行ってもATMの操作なども難しい。だから誰か一緒にアドバイスや手を貸してくれる人がいないと、外出しても難しい事が多いのです。
つまり、「移動」と「付添い」が必要なので、そこを地域の助け合いで何とかしようと考えたのです。
ここでは、高齢者が外出したいと思ったら、えんじょるのに電話着信を入れると、外出付き添いをしてくれるボランティアを募集するメールを配信します。メールの文面にはこう書いてあります。
「明日2時間、ご都合の良い時間に外出に付き添ってくれる人はいませんか。」
これを見たボランティアの中で、明日は空いていて手伝っても良いと思う人がいたら、この依頼を受託ます。そしたら、ボランティアは直接高齢者に電話して、詳しい時間と行先を決めるのです。
例えば朝10時から買い物に行くと決めたら、朝10時にボランティアは車で自宅に迎えに行き、高齢者を車に乗せてスーパーに行き、買い物の商品選び、会計、袋詰め、荷物運び、そして再び自宅に連れて帰るまでの全ての付添いをするのです。通院でも同じように、病院まで一緒に行って、受付、一緒に受診、会計して、その後薬局で薬を貰って、再び家まで送ります。お礼は1回2500円。
これが、お出かけ付添いえんじょるのの仕組みです。
えっ?知らない人の車で出かけるなんて怖い?
そこはですねー、基本的に相手を信じてもらうしかありません。ボランティアさんは全員、運営主体の社協さんに登録してる人で、身元確認はしていますが、それ以上は、相手の善意を信じるしかないのです。
それと、交通事故の時は、ボランティアさんの保険を使って頂くことになります。謝礼の2500円には、その保険料も含まれています。また希望があれば社協の登録ボランティアが加入できる「送迎サービス保証」にも加入できますよ。(4人乗りの車で年間8000円の保険料。ボランティアさんの任意)
(送迎サービス保証)
https://www.fukushihoken.co.jp/fukushi/files/council/pdf/2023/transportation_service_pamphlet.pdf
またこの謝礼2500円は、あくまでも付き添いに対する謝礼であって、車に乗せての移送部分は無料なので、いわゆる白タク行為にはならないのです。これもちゃんと確認済みですよ~
ちなみにこの「お出かけ付き添いえんじょるの」、ナント特許出願済み!でも、この出願は特許を取ることが目的ではなく、他の誰かに先に特許を取られてしまうことを防ぐ事が目的です。だから、先に私が公開してしまえば、他の人はもう特許を取ることができなくなるので、これで目的達成なのです。だから今後私もこの「外出付添い」の特許を取るつもりはありません。(特許を取るには、出願するだけではダメで、出願した後に審査請求をしなければなりません。)既に公開されているので、こちらの特許検索ページで「外出付添い」と入力すると、私が作った特許明細書を見ることができますよ。「特許の書類って、メッチャ細かいんだー」ていうのがわかりますよ^_^