実業団アメフト部の話

ご好評につき、”ハチャメチャ人生”シリーズ、3回目です。完全に「えんじょるの」から路線が外れてしまっていますが、このシリーズだけはご愛嬌という事で(笑)

1回目はダンサーを目指して挫折した話、2回目はパイロットを目指して挫折した話でした。さあ3回目はいったい何に挫折するのでしょうか~?

当時私は24歳。都内で家賃3万円の安アパート暮らし。バイト生活で生活費はカツカツ、国民年金さえ払えない状態。財布の中に20円しかなかった時は、醤油をなめて夜を過ごしたことも・・・

 

そんな生活を送っていたある日、私はついに思いました。

「さあ、いよいよ人生の決断をしなければならない!このまま好きなことを追い求め続けるか、それとも真面目に会社員として就職するか。」

 

そして私が出した結論はというと・・・ナント両方の良いとこ取り!

「好きなことで就職する」でした~!(^^)! 

でた~ワガママ〜!

 

二兎を追う者は一兎をも得ずって言葉しらないの~?世の中そんなうまい事いくわけないでしょ~!

って思ったアナタ!実は私もそう思っていました(笑)

それでも”やってみなけりゃ分からないっ!”てノリで、「好きなことをして働ける就職先」を探してみようと思い、私は人生初の就職活動を始めたのでした。

 

そこで、まずは自分の好きなことを整理しないと話が進みません。とりあえず列挙。

(好きな事)

パイロットになって空を飛ぶ →挫折済み

プロのダンサーになる →挫折済み

読書 →食っていけない

走る事 →食っていけない

 

全部だめか  ・・・ん、まてよ?走力を生かしてスポーツ選手になれば・・・いけるかも?

 

というのも、私は大学時代にアメリカンフットボールをしており、当時足の速さだけは自信があったのです。だから、もしかしたら当時の私の映像を見せればどこかの奇特なアメフトの実業団のチームが採用してくれるかも知れない!と考えたのです。

 

「これだ!これしかない!」

 

と言う訳で、私は人生初の就職活動を始めたのでした。

就職活動と言っても、ごく一般的なリクルートスーツを着て面接官に「御社の理念に共感しました」と真面目な顔で嘘をつく活動とは違います。

私の就職活動は、学生時代の自分のアメフトの試合の映像の中から、私が活躍したシーンを集めてVHSのビデオテープに編集し、それを実業団のチームに一方的に送り付けて、相手からの返事を待つという非常に強引かつ失礼極まりないものでした。

 

早速10チームほどに送り付けてから3日、5日、1週間が経過。

・・・返事がない。やはりダメか・・・

と諦めかけていたころ、10日目に一本の電話が!

コーチ:「もしもし、ビデオ見ましたよ。とても良いと思いますので一度グランドに来てください。」

 

私:「はいっ、喜んで!!!」(心の中でガッツポーズ)

 

結局返事をくれたのはそのチームだけでしたが、そこからトントン拍子に話は進み、私は翌年の春に晴れてそのチームに実業団アメフト選手として就職する事が決まったのでした。

就職した会社は ㈱すかいらーく。ガストやバーミヤンなどのファミレスを展開している会社です。この会社、社長が大のアメフト好きで20年前は自社でアメフトチームを持っていたのです。チームの名前は「スカイラークス」・・・そのまんまです(笑)

当時スカイラークスは2部リーグから1部リーグにあがって来たばかりの弱小チームでしたが、社長は例え無名の選手でも将来性があれば積極的に採用するという考えの器の大きな方で、チームも上昇気流の勢いに乗っている面白いチームでした。

そして1997年4月、念願の「好きなことで就職する」という目的を達成し、正社員としてスカイラークスの一員になった私は、他の選手と同じように 昼間はグランドで練習、夜は近隣のすかいらーく系列のファミレスで仕事という生活を送ることになりました。

スカイラークスは埼玉県川越市が本拠地で、「オレンジフィールド」と呼ばれる専用の天然芝グランドには、ミーティング場とウエイトトレーニング場も完備されたクラブハウスがありました。栄養バランスがとれた食事も防具もトレーニングウエアも全て支給され、プロのコーチ、トレーナーも常駐する充実ぶり。

夜な夜な醤油をなめることが日課になっていた私にとって、こんな恵まれた環境の中で仕事としてアメフトができるなんて信じられない気持だったことを覚えています。

こうして、パイロット、ダンサーという二つの挫折を経験した私は、実業団アメフト選手と言う新しい道を歩き始めたのでした。まさかこの後、最高の仲間たちとアメフト選手を9年間も続けることになろうとは夢にも思わずに。

 

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スカイラークスの仲間たち( 江口洋介さん・内田有紀さんとドラマ撮影でご一緒に)

 

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