「そんな国あるの?」
あるのです!
正確に言うと、「買い物弱者はいる」けど「問題にならない」国です。これは、現地の女性と結婚してその国に住んでいる私の親友がリサーチしたので間違いありません。
そこはどこかと言うと、インドネシアのバリ島。
なぜ問題にならないと思いますか?。
つまりこういう理屈なのです。
買い物をする為に何よりも必要な要素は、「移動能力」と「荷物を運ぶ為の体力」です。そう考えると、高齢者より体が元気な若者の方が有利ですよね。
だから、家庭に買い物をしてくれる若者さえいれば誰も食糧確保に困らない為、人々の中に買い物に困るという意識は芽生えないと言う事です。
バリ島の友人宅は30人家族。全員が一つ屋根の下で暮らしています。バリ島では結婚したら実家を出るという習慣はなく、夫婦どちらかの家に住むのが当たり前。大家族の中では役割分担があり、若者は働いてお金を稼いで、買い物をしてくる、老人は子供の世話をして、家族の食事を作ると言う具合に。また各家はバンジャールという村組織に属しており、そこには大統領より偉いと言われる村長がいます。村長の命令は絶対的。例えば身寄りのない高齢者がいた場合には、そこの村長が、
「あ、あんたの家は確か部屋が一つ空いてたね。じゃあ、そこでこの人を世話しなさい。」
って言うと、どの家も素直にその命令を受け入れて、お世話になる高齢者本人も普通に気兼ねなく暮らすのだそうです。
これは、バリの人々の中に「人は皆繋がっている」という意識があるから出来る事だとの事。
一方で日本は、戦後核家族化が進みバリ島とは全く逆の方向に進んできました。その結果、現在では高齢者の独居世帯や老老世帯だらけ。しかも身寄りのない高齢者を支えるのは、市役所の生活保護担当者くらい。だから買い物弱者が爆発的に増えたのです。その数ナント800万人!
でもこの様な視点で考えると、買い物弱者問題の解決策って見えてきませんか?
そうです。バリ島みたいに、日本でも若者が買い物をしてくる役割を担えば良いのです。
「家族が少ないのにどうやって?」
簡単です。それは、地域全体を一つの家族とみなせば良いのです。地域の若者が同じ地域に住む高齢者の買い物を担えばそれで問題解決!それを目指した仕組みが「えんじょるの」という訳。
皆さん、何も難しくないんです。
買い物に困っている近所の高齢者から買い物リクエストメールが届いた時、もしその日、自分の都合が良ければ買い物をしてきてあげるだけなのです。「えんじょるの」はそんな単純な仕組みです。
賛同してくださる方は、ぜひ一緒に広げていきましょう!一人ひとりがその気になれば何も難しくありませんよ〜!