毎年正月になると、私は寂しさを感じます。それは子供の頃のお正月の記憶が甦ってくるから。
当時、両親は年中無休で和食屋を経営していました。だから年末年始は最も忙しい時期。両親は早朝から深夜まで市内の店で働きづくめ。だから我が家は年末大掃除どころか普段の掃除すらやる暇がなくて、家の中は常にゴミ屋敷状態でした。
そんな部屋の中で、小学校が冬休みの私は、ずっと1人で過ごしてました。
雪深い地方だったので、昼間は家の前で雪だるまを作ったり、小さな階段の斜面でソリをしたりして遊び、夕方以降はこたつでお正月番組を見て過ごしました。
ある元旦の朝、私は友達と雪遊びをしたくて、その子の家に遊びにいった事がありました。雪の中をソリを引いて歩きながら。でも、その子の家では家族や親戚が集まって賑やかに過ごしていて、「今日は遊べない」と言われました。その時私は初めて、正月は普段の日と違って、友達の家に遊びに行ってはダメな日だと分かったのです。
「お正月は誰もいない」
子供の頃はそれが当たり前だと思っていました。
だから今でも正月になると、「今も世の中のどこかに一人寂しくお正月を過ごしている子供がいるのかなぁ」と感じてしまい、手放しで楽しめない自分がいます。
人生は人それぞれ。でもその中で幸せを見つけていく事が人生なのでしょうね。これからもあるものに感謝して生きていきたいと思います。
スヌーピーも言ってます。「配られたカードで勝負するしかないのさ!」ってね(^^)