無事に終わりました。「日本介護支援専門員協会全国大会inながの」での記念講演。
正直、とても緊張しました。1000人規模の会場で話をするのは初めてでしたし、何しろ聞いている人が違いますから。皆さん、私のようなテキトーケアマネは足元にも及ばないような全国から集まった優秀なケアマネさんたちなのです。そりゃ緊張して当然です。
さて、いよいよ本番になったらいつも通り話を始めたのですが、何しろ大勢の観客に注意が向いてしまって、スライドに集中できない!
「あれっ!俺いまどこまで話していたっけ?」
なんて場面が2,3度あり、その瞬間頭の中がパニックになってしまうのです。そして焦りつつも観客席に一瞬視線を向けると、前の来賓席に頭をうな垂れているおじさんが見えたりして
「あ、あの人寝てる。」
なんて、余計な情報が頭の中に入ってきてしまって、どんどんどつぼにハマってゆくのでした。
それでも何とか話を進めていると、私はある場面でいつもと違う感覚を覚えたのです。それは、スライドの中に何カ所かあらかじめ仕込んでおいた笑いを取る場面でした。その笑いがいつもより反応が良く、皆さんよく笑ってくれるのです。
「何でこんなに笑ってくれるんだ!?もしかしたら県民性の違いなのか?長野県民とは明らかに違う!」
なんて余計なことを考えてしまい、さらにどつぼにハマるのでした。
それでも、何とか予定の時間通り話を進めて行き、話もいよいよ終盤。持ち時間は60分。それでも今日は60分フルに使う訳にはいかず、何としても50分で話を終わらせなければならない理由がありました。それは、最後の10分間でマキ・奈尾美さんに「ユルラン」を歌って貰う為です。そのために、私とマキさんは夕方3時半の出演にもかかわらず、朝の9時に来て音響チェックを済ませていたのです。
これが本日の一番のサプライズ。何としても成功させなければ!
歌の正味時間は6分、しかし少しスローテンポで感情を込めて歌って貰う為には7分が必要です。そのためには、マキさんの紹介を含めてすべての話を53分で終了することが必要です。ですから話の終盤はストップウォッチとにらめっこ。でも、一週間毎晩リハーサルをしてきたので絶対に終わらせる自信がありました。「絶対にマキさんにこのバトンを繋ぐ!」最後はそんな気持ちで、講演の話を終え、そして歌の紹介とマキさんの紹介を終えたのが、52分30秒。
「よし、やりきった・・・」
そんな感じで、最後の目玉、1曲だけのマキさんのコンサートが始まったのでした。今回はマキさんと一緒に手話通訳士の方も一緒に登場してもらいユルランの歌詞を手話ソングで表現してもらいました。
結果はというと、大成功!感動して涙を流す方も多数。私も壇上でマキさんの歌を聴いていて、心に迫るものがありました。それくらいスゴイ歌。さすがマキさん。
話の失敗も、すべてマキさんが帳消しにしてくれました(笑)