この年になっても初めての経験ってたくさんあります。
今回のコンサートでは初めてステージの壇上に立ち、ヤングケアラーについてのインタビューを披露しました。私にインタビューをしてくださったのは、元NHKアナウンサーの小宮山洋子さん。
この日のために、事前に小宮山さんから頂いていた質問の内容に対して答える練習をしてきました。そして数日前には、念には念を入れて小宮山さんとリハーサルも行いました。
そのリハーサルの時も感じていたのですが、小宮山さんって元インタビューのプロだけあって、原稿通りに話すだけじゃなくて、その場の流れでアドリブの質問が突然来るんです。リハーサルの時も「えっ!その質問、聞いてないけど・・・」なんてドギマギしたことがあったので、実は本番の時も私は少し警戒、というか覚悟していたのです。そう、恐怖の「アドリブ質問」を。
そうしていよいよ本番。大賀ホールのきらびやかなステージ。心臓バクバク。大勢の人からの拍手。そしてインタビューが始まりました。
最初の質問はシナリオ通り!
「よしっ!」といつも通りに答え、その次の質問も予定通り。そしてその次の質問が、
「あれ?予定と順番が違うけど、ここで結論を持ってきたか。小宮山さん、ひねりを入れてきたな。」
なんて思いながら答えると、その次の質問で予想外の質問が、
小宮山さん「皆さんに一言これだけは伝えたいということはありますか?」
私(えぇっ!言いたいことは、さっきの質問で答えちゃったんですが!!)と超あせりながらも、何とかその場で思いついたことを答え、乗り切ることができたのでした。
インタビューの最後のほうでは、私が作詞した曲「Resilience」と「ユルラン」の紹介をして、なんとかトラブルなく終了。ステージ裏に戻ったときには、気力を使い果たしてしばらく動けない私でした。
そしてそんな私を横目に、小宮山さんは「お疲れ様~、良かったわよ~。」と笑いながら颯爽と去っていったのでした。
恐るべしアドリブ、恐るべしプロの世界・・・