これはイギリスの「チャリティーズ・エイド・ファンデーション」という団体が毎年発表している人助けのランキング。2022年日本は、119カ国中118位。
ずっと最下位を爆進中だったので、今年は最下位じゃなくなったことを喜ぶべきか・・・
日本ケアラー連盟の調査委によると、「人助けは大切だ」と思う人は9割を超えているそうです。それでも行動に移さない日本人。
この理由を私は長年考えてきたのですが、私が出した結論は、「困っている人が見えにくいから」
つまり、困っている人が困っていることを誰にも伝えないから、いざ周りの人が助けたくても、困っている人がどこにいるか分からないため助けようがないのです。
これって、ヤングケアラーが孤立する構図と全く同じなんですね。
子供は家庭の事を人に言うのが恥ずかしかったり、人に知られるのが怖かったり、または言っても何も変わらないから最初から諦めていたりして、問題を一人で抱え込むことが多いのです。
この背景には、「助けを求めることは、弱さの表れで他人に迷惑をかける行為だ」といった日本人特有の価値観(「恥の文化」)もありますし、なによりも「困りごとを話せる相手がいない」という、いわゆ「孤立問題」が原因としてあるのではないでしょうか。
ではどうしたらよいのか?
私は困った時に気易く頼める場所を増やしたらよいと思います。日本人の価値観を変えるのはそう簡単ではありませんが、気易く頼める場所をつくる事ならできます。そこを入口にして、あとは沢山の人をネットワークでつなげ、皆から少しずつ力を集めて問題解決する仕組みをつくるのです。
最近コロナ騒ぎを頑なに辞めない日本人を見ていると、日本人の価値観を変えることは至難の業だと思うようになってきました。だから、日本人には新しい仕組みをつくってそれを広める方がうまく行く気がします。