④話し相手・見守りえんじょるの システム改修覚書

次の追加機能は「話し相手・見守り」です。これについて説明をします。

今高齢者の孤独が問題になっています。一日誰とも会話をしない高齢者って、結構いるんですよ。特に一人暮らしの方。(意外と夫婦でいても、全く会話がない場合もありますが(笑))

私はケアマネジャーをしていますが、最近のケアマネジメントでは、以前と大きく支援方法に対する考えが変わってきています。それは何かというと、以前は「高齢になると体の機能が落ちてくるから、社会参加が減ってくる」という風に考えられていたのが、今は「社会参加しなくなるから、体の機能が落ちてくる。」という風に全く逆の考え方になっているのです。これにはちゃんとした裏付けもあって、孤立することが心身の機能を低下させるかということが証明されているのです。

そこで、えんじょるののマッチング機能を使って「話し相手」を見つけてしまおうという事です。

依頼者がえんじょるのに電話着信を入れると、このようなメールが一斉配信されます。

「今日どなたか2時間ほど我が家に来て、一緒にお茶を飲みながら話相手をしてくれませんか。来てくれる時間は電話で相談させてください。」謝礼は1000円。

依頼する人は、高齢者本人でも良いですし、高齢者のご家族でも構いません。例えば同居している家族が2時間だけ外出したいから、その間見守りもかねて、家に残る高齢者の話し相手をして欲しいという場合です。

えっ、見知らぬ人を家に上げて話し相手になってもらうなんて、怖くてできないって?

これですね、「えんじょるの」の説明をすると必ず言われることなんです。

確かに最初は見知らぬ人なんです。でも、何回か使ってるうちに顔見知りが増えてくるんです。それにボランティアの皆さんは自分の身分を明かして社協に登録している近所の人。しかも、何かトラブルがあったら社協が間に入って解決してくれるから、本当はそんな心配はいらないんです。

この事を高齢者に理解してもらえるかどうかが、「えんじょるの」を広める鍵になるのではないかと思っています。

コメントを残す